平成25年1月1日 年頭所感

 明けましておめでとうございます。

 平成24年は、領土問題の顕在化による中国デモの勃発などにより、大手自動車メーカーや家電メーカー、半導体メーカーなどは軒並み苦境に立たされました。そんな中でもスポーツ・エンタテインメント業界は好調に推移し、ロンドンオリンピックでは日本選手が過去最多の38個のメダルを獲得し、五輪銀座パレードには沿道に50万人もの人々が集いました。また、音楽業界もCDの売り上げこそ減少傾向にあるものの、その分、コンサートツアーは活性化し、ミュージシャンが公演のためにコンサートホールを確保するのにも苦労するほどの状況が発生しています。そんな中、おかげさまでシミズグループも毎日忙しく仕事をさせていただくことができ、好調な業績を残すことができましたのは感謝の念に堪えません。
 
 平成25年は、さらに日本国内での営業体制を盤石のものにするべく、生産部門のネットワーク化を進めようと考えております。きっかけは平成23年の東日本大震災でした。幸運なことに、弊社の生産拠点である千葉スタジオや、本社の高田馬場は無傷でしたが、太平洋プレートが活性化し、関東地方もいつ大型地震に襲われるかわからないという状況の中で、BCP対策を練っておく必要性を強く感じました。今後、徐々に生産部門および美術製作部門を、東京一極集中から各地に分散させ、ネットワークの中で仕事の繁閑や技術を平準化してゆくべきだと考えています。その一端として、この度、中国の上海に工場を設立いたしました。当面は日本からの内製補助として稼働をさせてゆきますが、いずれは現地化し、中国国内に地盤を確立すべく、鋭意準備中です。また、活性化するASEAN市場に対しても、上海工場が足がかりの一つになればよいなと、関係者一同、夢を描いております。
 
 昨年12月、3年3ヵ月にわたる民主党政権に幕が下り、自民党政権が誕生いたしましたが、その変化はスポーツ&エンタテインメントの世界にも深く影響があると思われます。東京オリンピックが実現するかどうか、この9月に決定いたしますが、いずれにしても国立競技場とその周辺は大規模な再開発が行われ、スポーツ&エンタテインメントの一大拠点として今後ますます発展してゆくことは確実です。我々シミズグループも、今まで以上に「裏方ひとすじ」の原点に立ち返り、自己研鑽を重ね、どのようなお役にたつことができるのかを真剣に考えてまいりますので、これまで以上に、あらゆる方々の指導・ご鞭撻をいただきたく、よろしくお願い申し上げます。
平成25年1月1日
株式会社シミズオクト
代表取締役社長 清水 太郎