宮山 然

クリエイティブセンター / 2005年4月1日入社

  • デザイン・設計

    イメージパースや製作図を3DCADで作成し、クライアントの世界観をカタチにします。

  • クリエイティブセンターとは?

    クライアントの要望をもとに、展示会や各種イベントにおけるデザイン設計を担当。会場のデザインをパースや図面に描いて、プレゼンなどを行う。

  • 入社エピソード

    大学生のとき、教授から「遊びに行ってみれば?」と声をかけてもらいシミズオクトを見学。就職活動をまったく行っていなかったが、舞台美術をやってみたいと思い、契約社員を経て、正社員へ。

Q : キャリア中のビッグイベントは?

街中をピンク色に染めた
第1回東京マラソン。

世間でも注目されていた初開催の東京マラソンという、まだ誰もやったことのない大舞台を任されました。東京中をピンク色にしよう!と考え、当時の東京マラソン事務局へ提案したところ無事に採用され、いざ図面を描いてみたものの、まだ入社2年目の自分は大会の規模感さえも掴めていなかったんですよね。自分が描き上げた図面を見て、100人近くの大道具さんが一斉に動き出したんです。あの瞬間、本気で鳥肌が立ちました。自分はすごい仕事をやっているのだと責任の重大さに気づき、身の引き締まる思いになりましたね。

Q : 今でも思い出せるサイコーの瞬間は?

先輩たちが涙目になっていた
旧国立競技場のセレモニー。

旧国立競技場が最後を迎える日、セレモニー終了後に来場者にピッチを開放するというプログラムが設けられていました。私はデザイン設計の担当者として、思いきって柵を外し、客席からそのまま芝生に行けるよう大胆に階段をかけたのです。
当日、ファンにあふれたピッチを見る私の横で、シミズオクトの先輩たちが涙目になっていました。今までずっと、旧国立競技場を担当してきた先輩たちだからこそ、長い歴史が終わる瞬間に思いが込み上げてきたのだと思います。その姿に、本当に貴重な経験をさせてもらったのだと感慨深い気持ちになりました。

Q : 仕事で失敗を乗り越えたエピソードは?

絵を描く楽しさがあれば、
何だって乗り越えられる。

3Dデザインのクオリティを上げるため、当時まだ海外版しかなかったソフトを購入することに。早速、実践で使ってみようとしたところ、まさかの英語マニュアルしかなく……焦りましたね(笑)。でもとにかく早く使いこなしたかったので、動画で学んだり、SNSで何度も質問を投げかけたりしました。そうして連日没頭するうち、気づけば細かいディテールまでリアルに表現できるように。大変だったけど、絵を描くのがただただ楽しかったんですよね。今では、ソフトをつくった会社から講演会に出てくれと頼まれるほど上達できました。

Q : シミズオクトの強みとは?

困難を乗りきる経験値!
頼れるスペシャリストたち。

予想外のアクシデントもなんとかなる!そう思わせてくれるスペシャリストたちがたくさんいることがシミズオクトの魅力ですね。以前、自分が担当したブースに会場側からNGを出されてしまったことがあるのですが、本社に相談するやいなや施工のスペシャリストたちが何人も駆けつけてくれたんです。自分が思い描いていた仕上がりを諦めかけていたところを、経験と熟練の技術で形にしてくれました。困ったときに助けてくれる仲間の存在は、本当に心強かったですね。

ある1日のスケジュール

出社

メールの確認や返信

打ち合わせ

クライアントにデザインを提案

昼休み

社内でお弁当

作業

施工用の図面作成

制作物チェック

舞台で使う装飾物を確認

作業

提案用パース作成

退社

Q : ウラカタの裏話を教えて。

SNSがざわつきました。

実は、ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会というアニメに関わったことがあります。作品に登場する校舎のデザインを手がけたのですが、エンディングロールになんと「美術デザイン協力 シミズオクト宮山然」と自分の名前が出ていたんです。それを見ていたファンが、「シミズオクトが監修!?」「宮山って、誰だ?」ってSNSでざわついちゃって。しかも、フランスにもファンの多いアニメだったので、インターネット掲示板でも話題になっていたのだとか。後から聞いて、驚いちゃいましたね。

Q : 今後の夢や目標は?

クリエイティブの力を、
もっと発信していきたい。

シミズオクトのクリエイティブの強みを、社外にも社内にもどんどん発信していきたい。まずは自分たちの実績を紹介する動画を自主制作し、プレゼンしていきたいと考えています。将来的には、海外の展示会などで発表し、もっともっと活躍の場を広げていきたいですね。
また、サステナビリティにも関心があるので、廃材のリサイクルにも注目しています。エコな素材で舞台演出、いつか必ず実現させたいです。

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